PayPalアカウントを完全に削除する方法
PayPalの利用をやめたい場合、アカウントを完全に削除する手続き自体は簡単です。ただし、後から問題が起きないよう、正しい手順で進めることが重要です。
この記事では、PayPalアカウントを削除するために必要な手順、残高や取引履歴がどうなるのかをご説明しながら、手続きをスムーズに進めるためのヒントをご紹介します。
PayPalアカウントを削除する前に確認しておくこと
PayPalアカウントを削除すると、あとからアカウントを再開したり設定を復元したりすることはできません。また、メールで送られたものを除き、アカウントに関連付けられているクーポンや特典、ロイヤルティポイントもすべて失われます。後から問題が起きないよう、まず次の点を確認しておきましょう。

残高を確認して送金する
PayPalアカウントに残高が残っている場合、または残高がマイナスの場合は、アカウントを削除することはできません。これは、PayPalが金融規制を遵守し、アカウントが削除される前にすべての資金が適切に処理されていることを確認する必要があるためです。
アカウントを削除する前には、残っている資金を銀行口座または別のPayPalアカウントに送金しておきましょう。電子的に資金を移動できない場合は、紙の小切手を請求することもできます。残高がマイナスの場合は、ゼロになるまで資金を追加しなければなりません。
PayPalの残高を銀行口座に送金する手順は以下のとおりです。
- PayPalアカウントにログインし、上部メニューのWallet(ウォレット)をクリックします。

- Transfer Money(送金)を選択します。

- Transfer to your bank(銀行への送金)を選択します。

- 送金方法を選択します。Instant(即時振込=数分以内)または、Standard(通常振込=3営業日以内)のいずれかを選んでください。その後送金を確定します。

保留中の取引や異議申し立ての解決
保留中の取引、未解決の異議申し立て、または未処理のチャージバックがある場合、PayPalではアカウントを削除できません。このポリシーは、資金の消失、未完了の送金、および買い手と売り手の間の未解決のトラブルといった問題を防ぐのに役立ちます。
保留中の取引
PayPalアカウントのアクティビティセクションから保留中の取引を確認および管理できます。保留中の取引には、銀行振込や「未受領」と表示された支払いなどが含まれます。これは、受取人がまだ支払いを承諾または拒否していない状態を意味します。これらの取引はアクティビティページから直接キャンセルできます。何も対応しない場合、PayPalは30日後に支払いを自動的に返金します。
保留中の取引の中には、一時的な支払い承認として処理されているものもあります。これは加盟店によって設定された一時的な保留で、実際に決済が確定しない場合、通常は約30日後に自動的に期限切れになります。保留を早く解除したい場合は、加盟店に連絡して承認を無効化するよう依頼してください。
異議申し立てとチャージバック
アカウントで異議申し立てが発生している場合は、アカウントを削除する前に問題解決センターで解決する必要があります。また、保留中のチャージバックがある場合は、PayPalのステータスが「終了」または「解決済み」に更新されるまで、アカウントを削除することはできません。
異議申し立てについてサポートが必要な場合や、チャージバック請求の結果に納得できない場合は、「問題解決センター」を通じてPayPalのサポートチームに問い合わせてください。
データのダウンロード
PayPalの取引記録は、税金の申告、事業経費の管理、支払いに関するトラブルの解決、または取引先や顧客との過去の取引内容の確認などに重要です。アカウントを削除すると取引履歴にはアクセスできなくなるため、取引記録は事前にダウンロードしておくことをおすすめします。
データのコピーをダウンロードする手順は以下のとおりです。
- Settings(設定)(歯車のアイコン)を開きます。

- Data & Privacy(データとプライバシー)を選択します。

- Download your data(データをダウンロード)をクリックします。

- ダウンロードするデータの種類を選択します。

- 下にスクロールしてファイル形式を選択し、リクエストを送信します。

定期支払いとサブスクリプションをキャンセルする
PayPalアカウントを削除すると、PayPalはアクティブなサブスクリプションを自動的に無効化し、サービス提供元があなたに請求できないようにします。サブスクリプションを継続したい場合は、アカウントを削除する前に、サービス提供元のサイトで支払い方法を更新しなければなりません。これにより、サービスが中断されることなく継続されます。
サブスクリプションが不要になった場合は、PayPalまたはサービス提供元側でキャンセルしてください。一部のサブスクリプションは、PayPalの請求契約に表示されないことがあります。これは、PayPalが最初の支払いのみを処理し、その後の支払いをサービス提供元が管理している場合に起こります。その場合は、サービス提供元に直接連絡してキャンセルするか、支払い方法を変更しましょう。
また、サブスクリプションによっては、キャンセル後も現在の請求期間が終了するまで有効なままになる場合があります。すべての更新またはキャンセルが完了したら、PayPalの自動支払いリストを確認し、各項目が非アクティブになっていることを確認してください。もしアクティブなままのものがあれば、サービス提供元を通じてキャンセルしましょう。
プライバシーへの影響を考慮する
PayPalは、アカウントを削除してもすぐにデータを削除するわけではありません。同社は、マネーロンダリング防止規制、税務上の義務、および詐欺調査への対応のため、個人情報を最大10年間保存します。音声認証や顔認識などの生体認証データは、最大3年間保持される場合があります。
PayPalでは、アカウントを削除する直前に、個人情報の削除をリクエストできるオプションが表示されます。
なお、データに関する法律や保持期間は、地域によって異なることに注意しましょう。たとえば、欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)ではデータ削除の権利が認められていますが、金融サービスではマネーロンダリング対策や税務コンプライアンスのためにデータを保持する必要があります。より広い権利が認められているプライバシー法の適用地域に住んでいる場合は、PayPalのプライバシーチームに問い合わせ、自分にどのような権利が適用されるのか確認しましょう。
デスクトップでPayPalアカウントを削除する方法
残高がゼロで、保留中の支払いや異議申し立てがない場合、PayPalアカウントの削除は数分程度で完了します。デスクトップ版のウェブアプリからPayPalアカウントを削除する手順は以下のとおりです。
- PayPalアカウントの上部メニューにある歯車の形のSettings(設定)アイコンをクリックします。

- 下にスクロールしてAccount options(アカウントオプション)内のその他の項目を確認し、Close your account(アカウントを解約)を選択します。この時、PayPalからアカウント情報の確認を求められる場合があります。保留中の支払い、マイナス残高、その他アカウントの削除を妨げる問題がないことを確認してください。

- Close Account(アカウントを解約)をクリックします。この時点で、アカウントを削除する前にPayPalにデータの削除を依頼することもできます。

スマホアプリからPayPalアカウントを削除する方法
スマホアプリからも、直接PayPalアカウントを削除することが可能です。スマホでPayPalアカウントを削除する手順は以下のとおりです。
- PayPalアプリで、右上にあるProflle(プロフィール)アイコンをタップします。

- 次に、Settings(設定)をタップします。

- 下にスクロールしてClose your account(アカウントを解約)をタップします。

ヒント: このオプションが表示されない場合は、アプリを最新バージョンに更新し、アカウントに制限がかかっていないことを確認してください。
- Close Account(アカウントを解約)をタップして確定します。

PayPalアカウント削除時のセキュリティ対策
アプリからアカウントを削除する前に、以下の役立つポイントを確認しておきましょう。

- 正規のPayPalサイトにアクセスしていることを確認する:ブラウザからアカウントを削除する場合は、メールや広告、検索結果のリンクではなく、paypal.comに直接アクセスするようにしましょう。詐欺師はログイン情報を盗むために、PayPalのサイトを模した偽サイトを作成することがあります。
- アプリを最新の状態に更新する:PayPalアプリは、最新バージョンにしておきましょう。古いバージョンのアプリでは、アカウントを削除するオプションが表示されなかったり、手続きの途中でエラーが発生したりする可能性があります。
- Wi-Fiの安全性を確認する:公共のWi-Fiは一般的にセキュリティが弱く、通信が盗み見られる可能性があります。そのため、公共Wi-Fiでアカウントを削除するのは避けてください。どうしても公共Wi-Fi上でアカウント削除が必要な場合は、仮想プライベートネットワーク(VPN)を利用して通信を暗号化しましょう。暗号化された DNS(ドメインネームシステム などのツールも、プライバシー保護に役立ちます。
- 保存されたログイン情報とデバイスを整理する:すべてのブラウザとデバイスでPayPalからログアウトし、保存されているログイン情報を削除しましょう。これにより、古いアカウント情報にアクセスできるトークンがデバイスに残るのを防げます。
- リンク済みアカウントの通知を有効にする:以前にPayPalにリンクしていた銀行口座やクレジットカードで、取引通知を有効にしておきましょう。そうすることで、不審なアクティビティや不正請求にすぐ気づけるようになります。
- フィッシング詐欺に注意する:詐欺師は「アカウントの解約に問題があります」や「払い戻しがあります」などといった偽メールを送ることがあります。PayPalがメールでパスワードや支払い情報を尋ねることはありません。
PayPalアカウントを削除した後に起こること
PayPalアカウントを完全に削除すると、アカウントへのアクセスはすべて直ちに終了します。サインインしたり、残高を確認したり、取引履歴を取得したりすることができなくなります。また、アカウントを削除する前に移動していない残高がある場合、その資金は失われます。
PayPalは、アカウントが削除されたことを確認するための確認メールを送信します。リンクされていた銀行口座やカード、請求契約は自動的に解除され、PayPalが管理しているすべてのアクティブなサブスクリプションの処理も停止されます。
削除したPayPalアカウントの再開はできるか
削除したアカウントを再度使用することはできません。後でPayPalを使いたくなった場合は、まったく新しいプロフィールを作成する必要があります。その際、以前と同じメールアドレスを使って新しいPayPalアカウントを作成することは可能ですが、以前のアカウントとは関連のない、完全に新しいプロフィールとして扱われます。
PayPalアカウント削除にかかる時間
PayPalには、アカウント削除に伴う審査や待機期間はありません。削除を確定すると、PayPalのアカウントはすぐに削除されます。ログインはできなくなり、アカウントは永久に無効化されます。
ただし、アカウントが削除された後も、一部の個人情報や取引情報はPayPalのシステムに最大10年間保存される場合があります。これは、法的問い合わせへの対応や異議申し立ての解決、正確な財務記録の維持のためです。
削除後も保持されるデータ
PayPalアカウントを削除すると、アカウントへのアクセスは永久に無効化されます。しかし、コンプライアンスやセキュリティ上の理由から、特定の種類の情報は保持されることを覚えておきましょう。保持される可能性のあるデータには、以下のようなものがあります。
- 取引記録と支払い履歴:財務記録の保存に関する法律に対応するため、最大10年間保持されます。
- 本人確認データ:政府発行の身分証明書やアカウント関連書類も、同じ期間保持されます。
- 生体認証データ:認証に使用される音声や顔認識データ。最大3年間保持されます。
よくある問題と対処方法
PayPalアカウントを削除できない場合
アカウントを解約するオプションが表示されない場合、未解決の問題がある可能性があります。残高が残っている場合やマイナス残高がある場合、未解決の異議申し立て、クレーム、チャージバックがある場合に加え、疑わしいアクティビティや規制遵守によるアカウント制限がかかっている場合も、PayPalではアカウントを削除できないことがあります。
幸い、こうした制限がある場合、PayPalから通知が届きます。通知を確認するには、以下の手順に従ってください。
- PayPalを開き、通知ベルのアイコンをタップします。

- 通知を確認し、アカウントに何か制限がないかを探しましょう。

制限の内容ごとに、制限を解決する方法が表示されます。アラートをタップすると、解決方法を確認できます。
ヒント: アカウントを再度削除する前に、「アクティビティ」で未確認のメールアドレス、未受領の支払い、保留中の取引などを確認し、解決しておきましょう。
アカウントに保留中の取引がある場合の対処方法
未受領としてマークされた支払いは、「アクティビティ」タブからキャンセルできます。キャンセルしない場合は、30日後に自動的に返金されます。保留中の取引を確認する方法は以下のとおりです。
- PayPalを開き、Activity(アクティビティ)をタップします。

- Pending(保留中)セクションで取引を探してタップします。

保留中の取引をキャンセルできる場合は、小さな「キャンセル」ボタンが表示されます。キャンセルができない場合でも、保留中の取引のステータスを確認することは可能です。返金が必要な完了済みの支払いについては、受取人に直接お問い合わせください。
PayPalサポートへの問い合わせ方法
自分で問題を解決できない場合は、PayPalウェブサイトの Contact Us(お問い合わせ) ページからPayPalサポートに連絡しましょう。問題に当てはまるカテゴリを選択し、サポート担当者にメッセージを送信するか、電話、またはチャットボットを選びましょう。
電話サポートは午前8時から午後8時(中部標準時)まで利用可能です。また、自動アシスタントで解決できない場合は、メッセージセンターから担当者につながります。問い合わせの際には、アカウント情報や関連する取引情報を用意しておくと、手続きがスムーズに進み、アカウントを早く削除できます。
PayPalアカウントを削除せずに使い続ける場合の安全性
PayPalは、一般的に安全に利用できるサービスです。情報や取引を保護するために、複数のセキュリティ対策が導入されています。主な対策には、以下のようなものがあります。
- 暗号化:すべてのデータと取引は暗号化されており、不正な第三者が情報にアクセスすることは困難です。
- 不正行為の監視:PayPalは不審なアクティビティをリアルタイムで検出してブロックするために、自動化されたシステムを使用しています。
- 購入保護:商品が届かなかった場合や、説明と大きく異なる商品が届いた場合など、対象となる購入は保護されます。
- プライバシー・バイ・デザイン:サービス提供元は、銀行口座番号やクレジットカード番号の全情報を見ることができません。PayPalが仲介役として機能するため、サービス提供元のシステムが侵害された場合でも支払い情報は保護されます。
ただし、どんなシステムでも完全に安全というわけではありません。ほかのオンラインサービスと同様に、PayPalもフィッシング詐欺やデータ侵害の標的になる可能性があります。2022年、PayPalでは、クレデンシャルスタッフィング攻撃により、約35,000人のユーザーの社会保障番号が流出しました。
PayPalを安全に利用するためのポイント
- 強力で固有のパスワードを使う:他のサイトと同じパスワードを使い回さないようにしましょう。
- 二要素認証(2FA)を有効にする:ログイン時のセキュリティを強化できます。
- フィッシングメールに注意する:予期しないメールに含まれるリンクをクリックしたり、添付ファイルをダウンロードしたりしないようにしましょう。
- VPNを利用する:公共Wi-FiでPayPalにアクセスする場合は、ExpressVPNなどの安全なVPNを使用して通信を暗号化し、データが盗み見られるのを防ぎましょう。
- アカウントを定期的に確認する:身に覚えのない取引やデータ漏洩の兆候がないか、アクティビティを定期的に確認してください。米国のExpressVPNユーザーは、Identity Defenderスイート(一部のサブスクリプションで利用可能)も利用できます。この機能には、ダークウェブで個人情報を監視するIDアラートや、信用情報の動きを確認できる Credit Scannerなどが含まれています。
FAQ:PayPalアカウントの削除に関するよくある質問
PayPalアカウントを完全に削除するにはどうすればよいですか?
PayPalアカウントを削除するには、アカウントにログインし、アカウント設定から「Close account(アカウントを解約)」を選択します。アカウントの削除は取り消すことができないため、注意してください。また、アカウントに残高やマイナス残高がないこと、すべての異議申し立てやチャージバックが解決されていることを確認しなければなりません。
ログインせずにPayPalアカウントを削除できますか?
いいえ。PayPalでは、アカウントを削除する前にログインが必要です。これは、アカウントの正当な所有者であることを確認するためです。メールアドレスや電話番号にアクセスできず認証できない場合は、パスワード再設定ツールを利用するか、サポートに連絡してアカウントへのアクセスを回復してから、アカウント削除の手続きを行ってください。
PayPalにアカウントの削除を依頼することはできますか?
はい。ただし、アカウントの所有者であることを証明する必要があります。Contact Us(お問い合わせ) ページからPayPalに連絡し、適切なカテゴリを選択してアカウント削除を依頼してください。アカウント所有者が亡くなった場合など、特別な状況では、提出された書類を確認したうえでPayPalがアカウントを削除することがあります。
PayPalは私の情報をすべて削除しますか?
いいえ。PayPalは、法的義務を遵守するために個人データや取引データを保持します。個人データは通常、アカウント利用期間に加えて10年間保存され、生体認証データは最大3年間保持されることがあります。調査などの状況によっては、さらに長期間保持される場合もあります。保持期間が終了し、法的に保持する理由がなくなった場合、PayPalはデータを削除します。
別のアカウントに簡単に切り替えられますか?
アカウントを削除した後でも、同じメールアドレスまたは別のメールアドレスで新しいPayPalアカウントを作成できます。しかし、以前の取引履歴は復元されません。別の決済サービスへ切り替える場合は、PayPalのサブスクリプションをキャンセルし、利用している各サービスの提供元で支払い情報を更新し、今後の請求が新しい決済サービスで行われるようにしてください。
PayPalにアクセスする前にVPNを使うべきですか?
VPNはインターネット接続を暗号化するため、公共Wi-Fiのような安全性の低いネットワークでも、PayPalへ安全にアクセスできます。ExpressVPNのような、オンラインアクティビティを記録しないノーログポリシーを採用した、信頼できるVPNを選ぶとよいでしょう。
ネット上で身を守るための第一歩を踏み出しましょう。リスクなしでExpressVPNをお試しください。
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